介護のいらない未来!高齢者だけの問題ではない

いつまでも立ち上がれる!

「人生100年時代」といわれるようになり、日本人の平均寿命は延びています。

 

目標は、たんなる長生きではなく、最後のその時まで、自分の脚でトイレに行けること。

 

立派な人も、かっこいい人も、偉そうに言っている人も、美しい方も、

それなりの人も…、いずれは歳をとり、

 

人の世話にならないと、食べることも、外に出ることも、人のことも、

自分のことも、わからなくなってしまうかもしれない。

 

「わからなくなるんだから、いいじゃない!」

ところが、全くわからなくなることはないそうです。

 

たまに注意すると、「ばかにして…」と怒られることもありますよ。

プライドを傷つける言い方や行動には、気を付けないといけませんね。

 

調査によると、

健康寿命は、男性71.19 歳、女性74.21 歳。

平均寿命は、男性80.21 歳、女性86.61 歳。

 

健康寿命とは、人の手をかりずに生活できるということ。

健康寿命と平均寿命との差は、なんと、男性で約9 年、女性で12 年。

 

けっこう長いですね。

この間には、寝たきりや認知症など生活の質が低下することが多くなり、

医療費や介護費もかかります。

 

高齢者だけの問題ではない!

けっして人ごとでない!

あなただけではなく、家族、まわりの誰でも歳をとるのですから。

 

そうなってからではなく、今できること、やれることがあるのです。

知って得する!今からやってみる

参加したのは、高齢者・低体力者のための運動指導者フォーラム。

 

各分野の一流講師陣による、現場に役立つ情報が盛りだくさん!

 

・「いつまでも立ちあがれるチェアエクササイズ」(NPO法人1億人元気運動協会)

・「ヴォ―カリズム口腔機能を高める(講師:株式会社そらうみ 玉澤明人 のど上げ体操・あえいおう体操)

・「コグニサイズ」認知症予防へ向けた運動(国立長寿医療研究センター)

「チェアエクササイズ」

イスに座ったままできるエクササイズ、膝・足の負担が軽く安心してできます。

 

運動強度は、

2・3・4倍と3段階から選択できる有酸素運動、筋肉トレーニング、

記憶しやすく簡単にだれでも楽しく継続することができます。

 

運動が習慣化すると、心身によい影響がうまれ、少しでも身体を動かそうとする自立した行動が出てきます。

 

積極的に外に出たり、新しいことに挑戦したり、コミュケーションをとることも楽しくなっていきます。

 

口腔機能を高める

意識的に飲み込む、のどを動かすことで、ご嚥(食べ物や水分が誤って気管に入る)になる前にくいとめる!

 

健康であれば、ほとんど意識しないお口の中の働き、

加齢とともに、「飲み込む力」も、運動機能も衰えてきます。

 

それによってムセこみ、ご燕(食べ物や水分が誤って気管に入る)を引き起こします。

この状態を放っておくと、食事の量が減り、栄養や水分が不足して体力が低下するだけでなく、窒息にもつながります。

 

のどの力チェック(監修:浦長瀬医師)
□1.食事中に むせるようになった
□2.せき払いが増えた
□3.寝ている時に せき込む事が増えた
□4.飲み込む時に ひっかかる感じがする
□5.たんがのどに よく溜まるようになった
□6.声の感じが変わってきた
□7.ときどき のどが詰まった感じがする

2個以上…のどの力が弱くなり始めている可能性あり
6個以上…のどの力が弱くなっている可能性が高い

 

少しでも気になったら、意識的に飲み込む、のどを意識的に動かす、

のどは自分でコントロールできる!

 

また、「声がかすれる、息が続かない」などの発声機能も衰えてきます。

 

発声は、歌手や声を使う職業のトレーニングだと思っていましたが、

手や足腰と同じように、使わなければ確実に衰えます。

 

表情筋、くちびる、舌の筋肉をトレーニングしていくことが必要です。

 

「コグニサイズ」って?

 

コグニション(認知)とエクササイズ(運動)を組み合せたもの。

コグニサイズは、

単なる運動だけでなく、頭の体操を加えることで認知症予防に役立っています。

 

例えば、

「3の倍数と3が付く数字のときだけアホになります」みたいな、

芸人さんのネタではないですが、

 

「3」の倍数で手をたたく、

慣れてきたら、ステップを加えたり、

ステップの順番や倍数の数え方を変える、

倍数の時だけ数える、動きながらしりとりをする、

様々なことができます。

 

グループになり動きながら、「100」から7を引いて順番に言うなど、

なかなか、どうして難しい!緊張するし、すぐに出てこないものです。

 

自分は、まだ、大丈夫!なんていってられない。

高齢者だけのもの?ではありませんよ。

 

頭も使わないと!!

最後まで、自分の脚でトイレに行ける身体!!

介護のいらない未来!

 

実際に動く、学び、笑い、活動的なライフスタイルを身につけることが必要です。